女性が主産後に、抜け毛や薄毛で悩まれることが多いことをご存じでしょうか。出産を経験した女性の約7割もの方が、産後に抜け毛が多くなったことで、薄毛に悩まれたことがあるとの情報もあります。
産後の抜け毛・薄毛については、産後脱毛症や分娩後脱毛症と呼ばれていますが、原因は女性ホルモンの低下によるものとされています。
普通は髪は一定のサイクルで生え変わっていくものですが、赤ちゃんがお腹の中にいる妊娠中は、プロゲステロンやエストロゲンといった女性ホルモンが増えることで髪の毛が抜けにくくなるのです。それが、出産後に女性ホルモンが低下(通常に戻る)ことで、それまで抜けずに留まっていた髪が一気に抜けてしまうことと、通常のサイクルで抜ける髪とが合わさって、沢山の髪が抜けてしまい薄毛となってしまうものなのです。
出産前後の女性ホルモンの変化による抜け毛を例にとりましたが、つまり女性の髪は女性ホルモンが低下することで、抜け毛が多くなり、薄毛の悩みに繋がるというケースの1つなのです。
例えば、閉経後の更年期にはエストロゲンの分泌量が減少してしまうことで、髪のサイクルの中での休止期と呼ばれる「次の髪が生えてくる準備期間」が長くなってしまいます。抜けた髪に対して、生えてくるまでの期間が長くなってしまうと、徐々に薄毛となってしまいます。
更年期を迎えることで、女性ホルモンが減少してしまうのは自然の流れなのですが、食事などを工夫することで女性ホルモン減少を補うことが可能です。中でもエストロゲンに似た働きをしてくれるのが、イソフラボンです。名前は耳にしたこともあると思いますが、納豆・豆乳・豆腐などの大豆由来の食品に多く含まれているものです。大豆製品は、低脂肪高たんぱく質な食品でも知られており、髪以外にも健康の為に有効な食品ですので、積極的に摂られるのが良いのではないでしょうか。
また、頭皮を含め体の血行を促してくれるのがビタミンEです。オリーブオイルなど植物油や、アーモンドが代表されるナッツ類などにも多く含まれているので、お酒のお摘みやおやつには、ナッツ類がおススメです。
女性ホルモンの分泌量を増やす為に病院で治療を受けたり、サプリなどで対応することも検討する1つではありますが、それぞれデメリットもありますので、まずは日頃口にする食品を見直すことから始めてみることを、おススメしたいと思います。